プラハから出発したバスは、国境を越えてドイツに入国した。
古い町並みの多い、近代的な印象のないプラハの町並みとは一気に変わり
オーストリアに戻ったような感じだ。また品も漂いはじめたぞ。
ドレスデン中央駅前でバスを降りる。
僕らは明日の朝一発の飛行機に乗るため、今日一日だけドレスデンをブラブラし、
そのまま空港へ行く予定。空港へはこの駅から電車1本で行けるようだ。
さっそくコインロッカーに荷物を預け、街へ繰り出す。
といっても、エルベ川のフィレンツェと呼ばれるこの街も、
本物のフィレンツェへ行ってきた僕らにとっては「なるほどね〜」で終わってしまった。
ヨーロッパの街並みに飽きてしまってきているのだろうか。
それよりも興味があったのは「H&M」というチェーンの服屋。
トルコ辺り出現し始めたそれは、イタリアではどの街へ行ってもあり、
オーストリアのウィーンに至っては、何百メートルごとにあるんじゃないかというほど。
この店の何がスゴいと言うと、まず安い。
そして次に、何でもそろう。
ちょっと遊びに行く用、ビーチ用、仕事用、小物...とにかくここで全てがそろう。
日本のユニクロみたいなものなのだが、種類はさらにスゴい気がする。
もしかして、僕らが知らないだけで「H&M」は日本にもあるのだろうか??
旅が始まってから10ヶ月以上が経とうとしている。
高価な服を持っていても仕方がないが、
ずっと同じメニューの少ない服で過ごしている僕らにとって、
こういう店はうれしい。
この店に入ると、あれがほしい、これがほしいとなってしまうのだ。
ヨーロッパの人たちはこの店で大量に買って行く。
そういえば、ウィーンでもそうだったが、
街を歩く人々はみんなスゴくこぎれいにしているが、
いわゆるブランドものを身につけている人はほとんどいないようにみえる。
こちらでは安いノーブランドのものを大量に買って、
オシャレを楽しむ人が多いのかもしれない。
僕ら旅人は、ノーブランドのものでもかなり迷って買う。
一つはもちろん節約だが、もう一つは荷物が増えた分、バックパックが重くなるからだ。
基本的に、荷物は軽ければ軽いほど、旅は安全に楽しくなる。
迷った末、リエは服をいくつか買った。
ドレスデンの街をまたブラブラ歩いていると、ソーセージ屋の屋台があった。
おいしそうなニオイが漂ってくる。そうだ、この国はソーセージが有名じゃん!
ということで、さっきパンを食べたばかりだったが1本食べてみることにした。
これがかなりウマい!
イタリアの時もそう思ったが、発祥の地で食べるものにはハズレが無い。
パン屋のパンもそうとうウマい。ジャーマンベーカリーっていうくらいだ。
たった数時間ではあったが、僕らはドイツを堪能し、
空港に向かったのだった。今日は空港泊だ...!
(リョウスケ)
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