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チェコ





チェコは、私にとって旅をする前からすごく興味のあった国でした。
チェコビーズ、チェコアニメ、戦争の被害に遭っていないという美しい町並み.....
とにかくかわいいものがいっぱいありそう!
旅が始まってからも、ヨーロッパを旅してきた人から聞くチェコの情報は
どれもいいものだったので、私の期待はますます膨らみました。
そして....待ちに待ったチェコへ入国!
オーストリアのウィーンからプラハまでバスで約5時間。
着いたのは夜の十時で、真っ暗でチェコの美しい風景を楽しむことはできず、
予約していた宿へと向かいました。

宿までは地下鉄を使って行かなければならなかったので、
私たちはまずは地下鉄の駅まで向かいました。
切符は自動販売機で買うらしく、使えるお金はチェコ・コルナのコインのみ。
私たちはユーロしか持っていなかったので、
そばにあったATMでチェコ・コルナをゲットし、夜遅かったこともあって、
小銭をつくれるところがマックぐらいしかなかったのでマックへ入りました。
「あれ、少しオーストリアより安いぞ!」
物価の高い国から脱出したんだ〜!ということをわずかながらだけど感じ、
お腹いっぱいになったところで、再び地下鉄の駅へ。
駅の中の雰囲気がなんだかオーストリアより古くさい感じがして、
ここがプラハなんだぁ.....イメージと違うなぁ、でもきっと駅だけ....
明日はきっとかわいい世界が待ってるんだ!と思いながら電車に乗りました。

電車から降りて重たいバックパックを担いで歩いていると、
突然誰かが私のバックパックの上に力を加えてきました。
一瞬背中が反り返りそうになり、誰!って思って周りを見渡すと、
おそらくチェコ人であろう若い男2人が澄まし顔をして私の両脇にいます。
絶対この人たちだ!
すぐにリョウスケに話したら、
「彼女に何をしたんだ!」とリョウスケは怒って男たちに言いに行きました。
その男たちはチェコ語で何か言い、素知らぬ振りをしました。
完全にバカにされてる!
腹が立ちましたが、今着いたばかりの国で、
また何も生活文化も知らない中で夜遅くにケンカをするのは危なく、
私たちはただ怒りを抑えるだけしかできませんでした。

私の中のチェコのイメージがどんどん崩れて行く.....
オーストリア人のほうが品がよかったし、やさしかったよ!
そんな印象から始まったチェコ、明日からどうなるか!

(リエ)



   
   
 


プラハは、おもちゃの街。
いたるところに精巧に作られた操り人形や、木工のかわいらしい人形が売っている。
それらを見ながら歩いているだけでもけっこう楽しい。
初日の印象は次第に薄れ、僕らはプラハの街を楽しんで歩き始めていた。
確かにここは、オーストリアなどに比べて「古き良き」面影を残している街だと思う。
コインも、まるでゲームセンターで使われるような安っぽいユーロコインにくらべて、
チェココルナコインは骨董品のような感じがする。カッコいいのだ。

今日はこのおもちゃの街プラハで、思い切って劇を見に行くことにした。
「ブラックライト・ショー」とうたってあり、
どうも「不思議の国のアリス」をモチーフにしたストーリーらしい。
真っ暗になった場内、あまり劇や舞台など見たことはない僕らはワクワクする!

劇は想像を遥かに超えて、一筋縄ではいかない素晴らしいものだった。
ストーリーは「不思議の国のアリス」のようなものだが、言葉は一切無い。
だけども、動きや表情で感情を伝え、ストーリーが進む。
何よりも、アリスは自由自在に空を飛び回る!
ブラックライトをウマく使っているショーなので、仕掛けが見えず、
精巧に作られた人形もまるで生きているかのように動くのだ。
チェコの人形は一見不気味に見え、ドキリとすることもあるが、
よく見ると、動いていないのに動いているような豊かな顔をしている。
大きな人形がどういう仕掛けで動いているのか分からない場面もあり、
おもちゃと操り人形文化のチェコらしいショーだった。

休憩を挟んで始まった第二部は、
その前の第一部のストーリーがウソのように大人向けの内容に変わったのも驚いた。
三つ編みだったアリスは髪の毛を解いて色気を出し、全身ヌードでも登場する。
ストーリーとしては、アダムとイブの話が混ざったキリスト教の内容だろうか。
第一部と全く関係がない訳ではない。アリスの冒険は続いていたのだ。
この第二部を見ると、第一部の内容も深みを増してくる。
この劇は全体を通して「人生」というテーマだったんだと気付いた。
なんとも奥深いショーだったのだ。
幕を閉じ、なんとこのショーは全員で7人だけで動かしていたことがわかり
最後まで驚かされてしまった。

僕らは、今日のショーも含め、
チェコの独特のかわいらしい文化がスゴく好きになってしまっている。
今日見たショーもそんなに大きな舞台ではない。どちらかというと小さい。
でも、大掛かりではない、このこじんまりとした中にある濃厚なモノに、
グッときてしまうのだ!
ファンタジーという言葉だけでは全然足りない何かを感じる!

(リョウスケ)

 




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