イスタンブールでは思わぬ時間を過ごしてしまった。
これからヨーロッパに入るにあたっての情報集めや、
次なる目的地への安い航空券を探しまくるのに大忙しだったのだ。
インターネットで航空券探しまくりの日々を終え、予約し、
インターネットで航空券を買ったのは初めてだったので、
わからんところを何度も各航空会社に電話で質問しまくった。
こんなプリントアウトが航空券らしい。
もういいや!もうこれで完璧だ!
これでこの先2ヶ月後くらいの予定ができてしまったぜ...。
これからは物価の高い国々。
予定を立てないと、とんでもないことになってしまう。
これまでの行き当たりばったりの旅では、ちょっと難しいのがちょっと寂しい。
ついに僕らは仕事を終え、朝10時、
イスタンブールから24時間かけてアテネに向かうバスに乗りこんだ。
ついにこれからヨーロッパ入りなのだ。
トルコの春のうららかな田舎道をバスは走り抜け、
僕らは、久しぶりに何も考えない時間を過ごしたのだった。
アテネには翌朝4時に着いた。
24時間じゃなくて18時間で着いた。
で、どうしよう。ここはどこだ?
僕らの予定では、今日の夜発のサントリーニ島へのフェリーチケットをゲットし、
フェリーが出るまで、アテネ市内をブラブラしたいと思っている。
とりあえずここは列車の駅に近かったので、列車の駅まで歩き、
しばらく駅のベンチで休んで時間をつぶした後、メトロ(地下鉄)を発見したので、
メトロに乗ってシンタグマという中心地に向かった。
シンタグマにフェリーのオフィスはないだろうか。
といってもこの時間ではまだ開いていないだろう。
しかたがないので、広場のベンチでボケーとする。眠たい...ベンチに横になる。
これじゃ、浮浪者じゃんか...。
しばらくして、今日はインフォメーションオフィスが休みだということに気がついた。
途方に暮れたが、よく考えれば、港に行けばフェリーのチケットくらい売っているだろう
ということに気がつき、またメトロに乗って港町のピレウスに向かった。
ピレウスの駅はオシャレできれいな駅だった。
というか、しだいに現れはじめたギリシア人たちも、
みんなコギレイな格好をしていて、コギタナイ僕らは情けなくなる。
ここはヨーロッパなのだ、ということに改めて気付く。
しかも美人がやけに多い。さすが美と神話の国なのだ。
港町ピレウスでは、予想通り多くのフェリー会社があり簡単にチケットは買えた。
予想外だったのは、15時発だということ。あと6時間しかない。
オフィスに荷物を預けて、きれいな服に着替え、カメラを持って
またメトロに乗り、パルテノン神殿のあるアクロポリス駅に向かう。
なんか、駅の名前がアクロポリスとかエヴァンゲリスモスとか、
必殺技の名前やロボットの名前っぽくてちょっとカッコいいぜ。
しかし!
アクロポリス駅で降り、さぁ行くぞ!という時になったまさにその時、
予想もしなかった思わぬ事態が発生してしまった。
駅を降りたとたん、いきなり、カメラがウンともスンともいわなくなったのだ!
原因不明...。バッテリーは満タンのはず....マジで...!?ウソだろ...!?
必殺技の名前とか言ってる場合じゃない...どうすっぺか??
(リョウスケ)
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